小学生を中心に人気を集めた「一期一会」シリーズは、マインドウェイブのイラストで知られる児童向け書籍シリーズです。かわいい女の子のイラストと短い言葉が印象的なため、「中身は最初から最後までポエムなの?」と思われることがあります。
しかし、学研から刊行された「一期一会」の本を確認すると、シリーズの中身がすべてポエムというわけではありません。むしろ中心となっているのは、恋愛や友情を題材にした短編ストーリーです。そこへポエム、占い、コラム、おまじない、ファッションなどの企画が組み合わされた本もあります。
また「一期一会」は一冊だけではなく多数のタイトルが刊行されているため、本によって構成が異なります。「ポエムを読みたい」のか「物語を読みたい」のかによって選ぶ本も変わるので、代表的なタイトルを例に内容を整理します。
結論:「一期一会」の本は全部ポエムではない
「一期一会」シリーズを一言で表すなら、ポエム集というより恋愛・友情などをテーマにした児童向けストーリーを中心とするシリーズと考えるほうが実態に近いでしょう。
例えば学研公式サイトでは『一期一会 信じるキモチ。』を「恋のお話集」と紹介しています。内容は4つの物語で構成され、好きな人との出来事や恋心などを題材にしています。[学研出版サイト・一期一会 信じるキモチ。]
また『一期一会 一生の友だち。』は友情をテーマにした「友バナ」のお話集で、親友作りや友達との関係を描くストーリーに加えて、友達にまつわるコラムも収録されています。[学研出版サイト・一期一会 一生の友だち。]
基本的には「短い物語+イラスト」で楽しむ本が多い
一期一会シリーズの代表的な本では、登場人物がいて、学校生活や恋愛、友情などの出来事が進んでいく物語形式になっています。そのため、最初から最後まで短い詩だけが並んでいる一般的なポエム集とはかなり違います。
例えば『一期一会 トキメキ1等賞。 選んでたどる恋ストーリー』には、「となりの席の男の子との恋」「仲良し5人組での出来事」などのストーリーが収録されています。しかも読者の選択によって結末が分かれる仕掛けがあります。[学研出版サイト・一期一会 トキメキ1等賞。]
これは明確に物語として作られているため、「一期一会=全部ポエム」と考えると実際の内容とは違ってきます。
ただしポエムも一期一会シリーズの重要な要素
全部がポエムではありませんが、ポエムがまったくないという意味でもありません。「一期一会」らしい感情を表現する方法として、ポエムが収録されている本があります。
そのことが特に分かりやすいのが『一期一会 お話10コつめあわせ。』です。学研公式の商品紹介では、シリーズ28巻から人気のお話10作品を収録し、恋・友情・オシャレを扱ったストーリーに加えて、おまじない、占い、手作りコーナーなどが登場すると説明されています。
さらに同書について、学研は「お話のラストを、感動のカラーポエムが盛りあげる」と紹介しています。つまり、物語とは別にポエムが配置されている構成です。[学研出版サイト・一期一会 お話10コつめあわせ。]
「ストーリー」と「ポエム」を区別すると分かりやすい
一期一会の本を初めて読む場合は、ストーリー部分とポエム部分を分けて考えると分かりやすくなります。
| 内容 | 特徴 |
|---|---|
| ストーリー | 登場人物が恋や友情などを経験する物語 |
| ポエム | 恋心・友情・気持ちなどを短い文章で表現 |
| コラム | 恋愛や友情などテーマに関連した読み物 |
| 占い・おまじない | ストーリー以外のお楽しみ企画 |
| ファッション・手作りなど | タイトルによって収録される企画 |
したがって、「一期一会の本にはポエムが載っている」という理解は間違いではありませんが、「本の文章が全部ポエム」という理解ではありません。
恋愛だけでなく友情をテーマにした本もある
一期一会といえば恋愛のイメージが強いかもしれませんが、シリーズには友達との関係を中心にした本も多数あります。
『一期一会 大好き同士。 選んでたどる友ストーリー』では、親友との恋の協力、卒業アルバム作り、知らない街での探検などを題材にした3つの物語が収録されています。さらに途中で読者が展開を選択でき、それぞれ2通りの結末を楽しめる構成です。[学研出版サイト・一期一会 大好き同士。]
このような本は「詩を鑑賞する」というより、登場人物に自分を重ねながら友情のストーリーを読む楽しみのほうが大きいでしょう。
選択肢で物語が変わる本まである
一期一会シリーズには、普通に最初から最後まで読むだけでなく、自分で選択肢を選びながら進むタイプもあります。
『一期一会 キミの存在。 選んでたどる友ストーリー』もその一つで、学研では「日本の読み物(フィクション)」に分類されています。マインドウェイブが絵を担当し、チーム151E☆が文章を担当した120ページの児童書です。[学研出版サイト・一期一会 キミの存在。]
このようにゲームブックに近い楽しみ方ができる作品まで存在することからも、「一期一会シリーズ=ポエム集」という分類ではシリーズ全体を説明できません。
占いやおまじないが入った本もある
物語とポエム以外にも、一期一会シリーズには当時の小学生が楽しめるさまざまな企画が盛り込まれています。
例えば『一期一会 信じるキモチ。』では、物語を読みながら占いなども楽しめる構成になっています。単なる小説ともポエム集とも違う、読み物と遊びの要素を組み合わせた作りです。
そのため、中古本を購入するときなどに「一期一会ならどれでも内容は同じ」と考えないほうがよいでしょう。表紙タイトルと出版社の商品説明を確認すると、その本が恋バナ中心なのか、友バナ中心なのか、参加型の本なのかを判断できます。
「プロフブック」のようなさらに違うタイプもある
シリーズを広く見ると、通常のお話集とはさらに異なる本も刊行されています。例えば『一期一会 世界一のモテ。 恋の大作戦プロフブック』は、国立国会図書館の書誌情報では「恋をとことんおうえんするプロフブック」とされ、恋バナ7話のほか、オシャレ、料理、プロフィールをかわいく書く方法などを収録しています。[国立国会図書館サーチ]
書き込み式のプロフィールブックとしての要素もあり、これも「全部ポエム」というイメージからはかなり離れています。
一期一会という共通のキャラクター・世界観やデザインを使いながら、ストーリー集、選択式ストーリー、プロフィールブックなど複数のタイプが展開されていたと考えるのが適切です。
ポエム目当てなら本の内容紹介を確認して選ぶのがおすすめ
逆に「昔読んだ一期一会のようなポエムを読みたい」という場合は、シリーズ名だけで選ぶより、各巻の商品説明を確認してポエムが収録されている本を探すのがおすすめです。
特に『一期一会 お話10コつめあわせ。』は、学研自身が「カラーポエム」の収録を明記しているため、ストーリーとポエムの両方を読みたい場合に内容をイメージしやすい一冊です。
一方、「恋愛小説のようなものを読みたい」なら恋ストーリー系、「友達の話が読みたい」なら友ストーリー系というようにタイトルから選ぶことができます。
まとめ:一期一会は「全部ポエム」ではなく物語が中心の本も多い
学研から刊行されたマインドウェイブの「一期一会」シリーズは、本の中身がすべてポエムというシリーズではありません。代表的な本の多くは、恋愛や友情をテーマにした短編ストーリーを中心に構成されています。
その一方でポエムも重要な要素であり、『一期一会 お話10コつめあわせ。』のように、物語のラストをカラーポエムで盛り上げる構成の本もあります。さらに占い、おまじない、コラム、ファッション、手作りなどが入った本もあります。
また、読者が途中で選択肢を選んで結末を変えられる「選んでたどるストーリー」や、書き込みを楽しむプロフブックなども存在します。
したがって一期一会の本は、「ポエムだけを集めた本」というより、「恋・友情を描いた物語+イラスト+ポエムや占いなどを楽しめる児童向けシリーズ」と理解すると分かりやすいでしょう。読みたい内容が決まっている場合は、シリーズ名だけでなく各巻のタイトルと内容紹介を確認して選ぶのがおすすめです。


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