『サイレント・ウィッチ』本編後の物語を描く外伝には、セレンディア学園時代から成長したモニカ・エヴァレットと、かつて生徒会副会長として彼女を見守っていたシリル・アシュリーの関係が印象的に描かれる場面がいくつもあります。特に記憶に残りやすいのが、七賢人として周囲の魔術師たちと関わるモニカを見て、シリルがその変化や成長を実感する場面です。
ただし、Web版外伝には似たニュアンスの描写が複数あります。「七賢人たちといるモニカを見てシリルがしみじみしていた」という記憶だけで探すと、別のエピソードと混同しやすいため、シリル視点でモニカの成長が描かれる代表的な回を確認すると見つけやすくなります。
この記事では、『サイレント・ウィッチ(外伝)』Web版を基準に、該当する可能性が高いエピソードと、その前後にある関連場面を整理します。以下は外伝の内容に触れるため、ネタバレを含みます。
特に印象が近いのは外伝9「精霊の歌、高らかに」
「成長したモニカを見て、シリルが感慨深くなる」という記憶に特に近い場面として確認しておきたいのが、Web版外伝9「精霊の歌、高らかに」です。
その中の〖22〗「喜びの歌は高らかに」では、モニカが〈沈黙の魔女〉として人前に立ち、魔術を使いながら堂々と役割を果たします。それを見たシリルは、セレンディア学園時代のモニカを思い返しながら、彼女の成長を実感します。[参照:小説家になろう『サイレント・ウィッチ(外伝)』〖22〗喜びの歌は高らかに]
この場面で重要なのは、シリルが単純にモニカの魔術の強さに感心しているわけではないことです。彼が思い出しているのは、かつて自己紹介さえ苦手だった学園時代のモニカです。その少女が今では七賢人として人前に立っているため、シリルは「ここまで成長したのか」という感慨と、後輩を誇らしく思う気持ちを抱いています。
「七賢人たちと戯れている」という記憶は別場面と混ざっている可能性もある
一方、「モニカが七賢人たちと戯れていて、それをシリルが見てしみじみする」という条件まで完全に一致する場面については、Web版外伝を検索しても、その表現のまま明確に特定するのは難しいところがあります。
外伝ではモニカと七賢人が集まる場面が多く、シリルもその周辺に登場します。例えば外伝10「竜滅の魔術師」では、新たな七賢人サイラス・ペイジが登場し、モニカを含む七賢人たちのやり取りが描かれます。
そのため読後の記憶として、「七賢人に囲まれているモニカ」と「成長したモニカを感慨深く見守るシリル」という複数の描写が一つの場面として記憶されている可能性も考えられます。
外伝10「竜滅の魔術師」では七賢人が勢ぞろいする
七賢人とのやり取りという点で確認しておきたいのが、外伝10「竜滅の魔術師」です。Web版の〖16〗「しゃぁす!」では、七賢人のみが出入りできる〈翡翠の間〉に、新七賢人となるサイラス・ペイジを含めた七人が集まります。[参照:小説家になろう『サイレント・ウィッチ(外伝)』〖16〗しゃぁす!]
ここではメアリー・ハーヴェイ、ブラッドフォード・ファイアストン、レイ・オルブライト、ラウル・ローズバーグ、ルイス・ミラー、モニカ・エヴァレット、そしてサイラス・ペイジが円卓を囲みます。
本編序盤のモニカは「七賢人」という肩書きを持ちながら、対人関係を極端に苦手としていました。それを知っている読者ほど、外伝でモニカが七賢人の一員として自然に周囲と関わっている姿そのものに成長を感じやすくなっています。
外伝でシリルは何度もモニカの成長を実感している
該当場面を探しにくくしている理由の一つが、外伝のシリルが何度も「後輩たちが成長した」ことを実感する人物として描かれている点です。
例えば外伝12「開け、門」の〖21〗「背筋の伸びる言葉」では、シリルがグレンの成長を知り、感慨深く受け止めています。[参照:小説家になろう『サイレント・ウィッチ(外伝)』〖21〗背筋の伸びる言葉]
シリルは学園時代、生徒会副会長としてモニカやグレンたちに厳しく接していました。そのため本編後を描く外伝では、かつての後輩が立派になったことを目の当たりにするシリルの反応が、物語の時間経過を感じさせる演出として度々使われています。
外伝9のシリルの反応が特に印象的な理由
外伝9〖22〗のシリルにとって、現在のモニカと学園時代のモニカの差は非常に大きなものです。セレンディア学園に潜入した当初のモニカは極度の人見知りで、人前で話すこと自体が大きな負担でした。
それに対して外伝9では、七賢人の肩書きにふさわしい態度で役割を果たすモニカをシリルが目撃します。シリルはそこで、かつての頼りなげな少女を思い出しながら成長を噛み締めています。
しかもシリルの感情は、教師が生徒を評価するようなものだけではありません。「自分の後輩なのだ」と誇らしく思っているところがポイントです。本編で積み重ねられた先輩・後輩関係を知っているほど印象に残りやすい場面になっています。
シリルとモニカの関係は外伝で少しずつ変化する
本編のシリルは、生徒会副会長としてモニカに礼儀や振る舞いを厳しく指導する立場でした。モニカが危なっかしい行動をすると注意し、本人以上に周囲へ気を配る場面もあります。
外伝になるとモニカは七賢人として経験を積み、シリルも学園を卒業しています。二人の立場が変わったことで、シリルが一方的にモニカを指導する関係ではなくなっていきます。
それでもシリルの中には「後輩のモニカ」という認識が強く残っています。そのため、モニカが七賢人として立派に仕事をする姿を見る場面では、保護者に近い心配と先輩としての誇らしさが同時に表れます。
外伝6「白雪に恋う」もシリルとモニカの関係を追うなら重要
シリルとモニカを中心に外伝を読み返したい場合は、外伝6「白雪に恋う」も重要です。ここではシリルとモニカの関係が大きく掘り下げられます。
例えば〖16〗「知らぬは当人達ばかり」では、負傷したモニカとシリルの会話が描かれます。シリルはモニカが自分を助けるために無茶をしたことを知り、自分自身への苛立ちと、彼女を心配していた気持ちを表します。[参照:小説家になろう『サイレント・ウィッチ(外伝)』〖16〗知らぬは当人達ばかり]
このように外伝では、シリルがモニカを「放っておけない後輩」として見ている場面が積み重ねられています。後の成長を喜ぶ描写も、こうしたエピソードを踏まえて読むと意味が分かりやすくなります。
書籍版とWeb版では話数表記に注意
『サイレント・ウィッチ』シリーズはWeb版と書籍版があるため、「何話だったか」を探す場合には、どちらを読んだかによって位置が変わることがあります。
この記事で示している〖22〗「喜びの歌は高らかに」などの番号は、「小説家になろう」で公開されているWeb版『サイレント・ウィッチ(外伝)』を基準としています。
電子書籍や紙の書籍で読んだ場面を探している場合は、Web版の話数と単純には一致しない可能性があります。その場合は話数だけではなく、「精霊の歌、高らかに」「竜滅の魔術師」などのエピソード名や出来事を手掛かりに探すのがおすすめです。
Web版なら本文検索を使うと目的の場面を探しやすい
細かな場面を探す場合、「シリル」「七賢人」「モニカ」といった人物名だけでは候補が大量に出てきます。そこで、覚えている出来事と組み合わせて検索すると絞り込みやすくなります。
例えば「シリル モニカ 成長」「シリル 七賢人 モニカ」「シリル 後輩 モニカ」「サイレントウィッチ外伝 シリル 感慨」などが候補です。
なお、Web版外伝そのものは「小説家になろう」で公開されています。[参照:『サイレント・ウィッチ(外伝)』作品ページ]
まとめ:まず外伝9〖22〗「喜びの歌は高らかに」を確認したい
『サイレント・ウィッチ(外伝)』で「モニカを見たシリルがしみじみと成長を実感する」という記憶に最も近い場面の一つは、外伝9「精霊の歌、高らかに」の〖22〗「喜びの歌は高らかに」です。
この回では、七賢人〈沈黙の魔女〉として堂々と役割を果たすモニカを見て、シリルがセレンディア学園時代を思い返し、その成長を誇らしく受け止めています。[参照:該当エピソード]
ただし、「モニカが七賢人たちと戯れているのを見て」という記憶まで含めると、外伝10「竜滅の魔術師」などにある七賢人集合場面と、シリルがモニカの成長を実感する別場面が記憶の中で重なっている可能性があります。
探している場面を読み返すなら、まず外伝9〖22〗「喜びの歌は高らかに」を確認し、違う場合は外伝10「竜滅の魔術師」前後を追うと見つけやすいでしょう。外伝ではシリルがモニカやグレンといった学園時代の後輩たちの成長を感慨深く受け止める描写が複数あるため、記憶している台詞や同席していた七賢人が分かれば、さらに絞り込めます。


コメント