昔読んだライトノベルのタイトルを思い出したいとき、登場人物の名前を忘れていても、世界観や敵の構成、主人公とヒロインの関係を整理すると候補をかなり絞り込めます。特に「強大な吸血鬼の女性と主人公が行動を共にする」「吸血鬼が複数の血族・一族・勢力に分かれている」「それらと順番に戦っていく」といった要素は、作品を特定するうえで重要な手掛かりになります。
一方、この条件に当てはまる吸血鬼作品は意外に多く、現在確認できる出版社の公式あらすじなどを照合しても、条件だけから一作品に断定するのは危険です。そこでこの記事では、漫画「僕と呪いの吸血姫」を手掛かりに、記憶にあるラノベを探す際のポイントと、実在が確認できる有力な類似作品を整理します。
- まず記憶にある作品の特徴を整理する
- 候補の一つは「規格外の錬銀術師、最凶吸血鬼の始祖となる」
- 「ゲーム・オブ・ヴァンパイア」も設定を比較したい作品
- 「サングリア -In the Dracuria earth-」は始祖が複数存在する
- 「ストライク・ザ・ブラッド」と混同していないかも確認したい
- 「BLACK BLOOD BROTHERS」も古い吸血鬼ラノベの代表格
- 「始祖」と「真祖」の記憶違いは作品探しで重要
- 「吸血鬼のグループ」が何だったのかを思い出すと一気に絞れる
- 読んだ年代はタイトル特定に非常に役立つ
- 表紙の記憶も有力な手掛かりになる
- 現時点では作品名を断定しないほうが正確
- まとめ:年代・主人公・始祖の女性・吸血鬼グループの特徴が分かれば特定に近づく
まず記憶にある作品の特徴を整理する
作品探しでは「吸血鬼が出てくるラノベ」という大きなくくりでは候補が多すぎます。検索条件として重要なのは、吸血鬼そのものよりも物語の構造です。
今回の手掛かりを整理すると、吸血鬼の女性が主要人物であること、彼女が始祖またはそれに近い特別な存在であること、主人公と共に行動すること、複数存在する吸血鬼のグループと戦っていくことがポイントになります。
さらに思い出せるなら「現代日本だったか異世界だったか」「主人公は人間だったか」「学校が舞台だったか」「ヒロインは少女の姿だったか大人の女性だったか」「何年頃に読んだか」「文庫本だったかWeb小説だったか」を加えると、特定できる可能性が大きく上がります。
候補の一つは「規格外の錬銀術師、最凶吸血鬼の始祖となる」
設定の一部が近い実在作品として確認できるのが、枕木みる太による電撃文庫「規格外の錬銀術師、最凶吸血鬼の始祖となる ~蒼はアルケミスト学園と踊らない~」です。KADOKAWA公式情報によれば2019年12月10日発売のライトノベルで、イラストはおっweeeが担当しています。
主人公は錬銀術師を目指す少年ハギオ。人類と吸血鬼が争う世界で、ハギオは街で「純血吸血鬼の美少女・九炉」と出会います。さらに物語には錬金術師集団「薔薇十字団」と伝説の吸血鬼一族が登場し、双方の争いへ主人公たちが巻き込まれていきます。[参照:KADOKAWA公式]
「少年と特別な吸血鬼の少女」「吸血鬼一族との戦い」という部分は記憶と比較しやすいポイントです。ただし、出版社が公開している公式あらすじだけでは「始祖の女性と一緒に複数の吸血鬼グループを順番に倒す」という構造まで一致しているとは確認できません。そのため、現時点では候補の一つであって、探している作品だと断定することはできません。
「ゲーム・オブ・ヴァンパイア」も設定を比較したい作品
もう一つ比較対象になるのが、岩田洋季による電撃文庫「ゲーム・オブ・ヴァンパイア」です。KADOKAWA公式情報では2022年11月10日発売で、吸血鬼が人間を襲うことが「災害」として扱われている現代を舞台にしています。[参照:KADOKAWA公式]
主人公・汐瀬命は吸血鬼を駆除する公安吸血鬼災害課に所属していますが、自身も大吸血鬼「支配の君」に血を与えられた半吸血鬼です。吸血鬼による殺人事件を調査するため学校へ潜入し、吸血鬼を探していくという物語になっています。
吸血鬼に特殊な階級・存在があり、主人公が吸血鬼を倒す側にいる点は共通しています。しかし「始祖の吸血鬼女性と主人公がコンビになり、複数の吸血鬼勢力を倒す」という記憶とは公式あらすじ上かなり違いがあります。また2022年刊行なので、それよりかなり前に読んだ記憶がある場合は候補から外せます。
「サングリア -In the Dracuria earth-」は始祖が複数存在する
より古い作品として比較しておきたいのが、高野小鹿による「サングリア -In the Dracuria earth-」シリーズです。2014年に角川スニーカー文庫から刊行されています。
この作品の特徴は、人間が吸血鬼との戦争に敗れ、西暦2228年には人類がすべて吸血鬼になっているという大胆な世界設定です。主人公は半吸血鬼の少年・宝泉聖で、コールドスリープされていた人間の少女と出会います。彼女は人類が遺した「吸血鬼殺し」でした。
さらに第2巻では「第三の始祖・迦喰夜」という存在が登場することが公式の書籍紹介から確認できます。つまり「始祖」と呼ばれる上位吸血鬼が存在する作品という点では、記憶との照合対象になります。ただし主人公と行動する少女そのものが「始祖の吸血鬼」という記憶とは一致しないため、これも決定的な候補とはいえません。
「ストライク・ザ・ブラッド」と混同していないかも確認したい
吸血鬼ラノベとして非常に有名なのが、三雲岳斗による電撃文庫「ストライク・ザ・ブラッド」です。この作品では吸血鬼の頂点に位置する存在として「真祖」という設定が重要になります。
主人公・暁古城自身が世界最強の吸血鬼とされる「第四真祖」であり、姫柊雪菜をはじめとする人物と共に多数の事件へ関わっていきます。KADOKAWAの第7巻紹介でも、先代の第四真祖に関する謎や、真祖級の力を持つ吸血鬼との戦いが描かれていることが確認できます。[参照:KADOKAWA公式]
また第15巻では複数の真祖を擁する勢力まで物語に関係します。[参照:KADOKAWA公式] ただし「始祖の女性と主人公が各吸血鬼グループを倒していく」という基本構造ではないため、設定の一部を別作品と混同している場合の確認候補と考えたほうがよいでしょう。
「BLACK BLOOD BROTHERS」も古い吸血鬼ラノベの代表格
さらに刊行時期が古い場合は、あざの耕平による「BLACK BLOOD BROTHERS」も確認しておきたいシリーズです。吸血鬼を「血族」という単位で描き、それぞれ異なる始祖や血統を持つという世界観が大きな特徴です。
そのため「吸血鬼がいくつかのグループに分かれていた」という記憶だけを見ると、この作品を連想する要素があります。吸血鬼社会そのものを複数の血統・勢力から構成されたものとして描いているためです。
ただし主人公は「銀刀」の異名を持つ吸血鬼・望月ジローであり、「始祖の吸血鬼女性と人間主人公が二人で敵グループを倒していく」という説明とは異なります。昔読んだ作品について複数作品の記憶が混ざっている可能性がある場合に確認しておきたい作品です。
「始祖」と「真祖」の記憶違いは作品探しで重要
吸血鬼作品を探すときに特に注意したいのが、「始祖」と「真祖」を記憶の中で取り違えている可能性です。作品によって、最初の吸血鬼を始祖と呼んだり、最上位の純血吸血鬼を真祖と呼んだり、独自の階級名を採用したりしています。
例えば記憶では「始祖と言われる女性」でも、原作では「真祖」「純血種」「原初」「第一祖」「吸血姫」など別の名称だった可能性があります。「始祖」という単語だけに検索条件を固定すると、本来の作品が検索結果から消えてしまうことがあります。
検索するときは「ラノベ 真祖 吸血鬼 少女 主人公」「ラノベ 吸血姫 血族 バトル」「吸血鬼 一族 主人公 ヒロイン ライトノベル」「吸血鬼 原初 少女 ラノベ」など、呼称を変えて調べるのが有効です。
「吸血鬼のグループ」が何だったのかを思い出すと一気に絞れる
タイトル特定の最大の手掛かりになりそうなのが「いくつかある吸血鬼のグループ」という記憶です。これが単なる敵集団だったのか、それとも物語上明確な名称が付いた「血族」「氏族」「家」「派閥」だったのかで候補は大きく変わります。
例えば、各グループにそれぞれボスとなる吸血鬼がいて、一巻につき一勢力ずつ倒していたのであれば非常に特徴的です。逆に複数の血族が政治的に争っている作品なら、戦闘中心の作品とは別方向から探す必要があります。
「七つくらいだった」「色や数字で分けられていた」「ヨーロッパの国ごとに支配者がいた」「それぞれ特殊能力が違った」など、一つでも追加情報を思い出せれば検索精度はかなり上がります。
読んだ年代はタイトル特定に非常に役立つ
作品名を忘れていても「いつ頃読んだか」は覚えていることがあります。例えば2015年頃にすでに読んでいた作品なら、2019年刊行の「規格外の錬銀術師」や2022年刊行の「ゲーム・オブ・ヴァンパイア」は候補から除外できます。
反対に2020年前後に電子書籍で読んだのであれば、紙のライトノベルだけでなく、小説投稿サイトから書籍化された作品まで対象を広げる必要があります。
厳密な年でなくても「中学生の頃」「アニメ化作品が流行っていた頃」「スマートフォンではなく紙で読んだ」などの記憶があれば十分です。自分の年齢と照合すれば、おおよその刊行時期を推定できます。
表紙の記憶も有力な手掛かりになる
ライトノベルの場合、文章の細部より表紙イラストを覚えているケースがあります。特に吸血鬼ヒロインなら、髪色、服装、武器、目の色などが重要です。
「黒髪だった」「銀髪だった」「赤いドレスだった」「刀を持っていた」「ゴシックロリータ風だった」「主人公と二人で表紙に描かれていた」といった断片的な情報でも役立ちます。
また文庫の背表紙の色、出版社のロゴ、タイトルがカタカナだったか長い日本語タイトルだったかなども有効です。作品内容だけで特定できないときは、書影の記憶から逆方向に探す方法があります。
現時点では作品名を断定しないほうが正確
「始祖と呼ばれる吸血鬼の女性と行動し、複数の吸血鬼グループを倒す」という条件から検索すると、吸血鬼を題材とする複数のライトノベルが候補に上がります。しかし、出版社の公式情報と照合した範囲では、すべての条件が明確に一致する一作品までは確認できません。
このような作品探しで最も避けたいのは、雰囲気の似た作品を見つけただけで「これです」と断定してしまうことです。特に吸血鬼ジャンルでは、真祖、始祖、眷属、血族、吸血鬼ハンターといった設定が多くの作品で使われています。
したがって現段階では、「規格外の錬銀術師、最凶吸血鬼の始祖となる」「サングリア -In the Dracuria earth-」「ストライク・ザ・ブラッド」「BLACK BLOOD BROTHERS」などの書影・あらすじを確認し、記憶と照合するのが現実的です。
まとめ:年代・主人公・始祖の女性・吸血鬼グループの特徴が分かれば特定に近づく
「僕と呪いの吸血姫」のような雰囲気を持ち、「始祖と呼ばれる吸血鬼の女性」と主人公が行動しながら、複数の吸血鬼勢力と戦っていく昔のライトノベルを探す場合、現状の情報だけでは作品名を一つに断定することはできません。
類似要素を持つ実在作品としては、純血吸血鬼の美少女と少年が登場する「規格外の錬銀術師、最凶吸血鬼の始祖となる」、複数の始祖が存在する「サングリア -In the Dracuria earth-」、真祖を中心に吸血鬼社会を描く「ストライク・ザ・ブラッド」、複数の血族と始祖という概念を持つ「BLACK BLOOD BROTHERS」などがあります。ただし、いずれも現在確認できる公式情報だけでは記憶の条件と完全一致するとはいえません。
特定への近道は「何年頃に読んだか」「主人公は人間か吸血鬼か」「始祖の女性の外見」「現代・異世界のどちらか」「敵グループの数や呼び名」のうち一つでも思い出すことです。
特に刊行年代が分かれば、後から発売された作品をまとめて除外できます。また「始祖」という呼称自体が記憶違いの可能性もあるため、「真祖」「純血種」「原初」「第一祖」「吸血姫」「血族」といった言葉まで広げて探すと、忘れていた作品へたどり着ける可能性が高まります。


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