ヴィレッジヴァンガード(Village Vanguard)は、現在では本や雑貨、音楽、サブカル系の商品を扱う「遊べる本屋」として知られています。しかし、その独特な雰囲気から「もともとは本屋ではなく、ジャズ喫茶だったのでは?」と思う人も少なくありません。
この記事では、ヴィレッジヴァンガードの創業の経緯や、ジャズ喫茶との関係、本屋として発展していった理由について詳しく解説します。
ヴィレッジヴァンガードはジャズ喫茶から始まったのか
結論から言うと、現在のヴィレッジヴァンガードはジャズ喫茶を起源とする店舗ではありません。創業当初から「本を販売する店」としてスタートしています。
ただし、「ジャズ喫茶だった」という記憶が生まれる理由があります。それは、ヴィレッジヴァンガードという名前自体が、ニューヨークにある有名なジャズクラブ「Village Vanguard」に由来しているためです。
ニューヨークのVillage Vanguardは、1935年に開業した歴史あるジャズクラブで、多くの著名なジャズミュージシャンが演奏した場所として知られています。その文化的な雰囲気に影響を受け、店名として採用されました。
ヴィレッジヴァンガードの始まりは小さな書店
ヴィレッジヴァンガードは、1986年に愛知県名古屋市で創業しました。創業者の菊地敬一氏が始めた小さな書店が原点です。
一般的な書店とは異なり、売れ筋の本だけではなく、自分が面白いと思った本や個性的な商品を並べるスタイルを取り入れました。
例えば、文学書や思想書の横に雑貨や音楽関連の商品を置くなど、ジャンルにとらわれない陳列方法が特徴でした。この独自性が、後の「遊べる本屋」というコンセプトにつながっています。
なぜジャズ喫茶のような雰囲気があると言われるのか
ヴィレッジヴァンガードの店内は、一般的な書店とは大きく異なります。照明を落とした空間、手書きのPOP、趣味性の高い商品展開など、昔ながらのジャズ喫茶やレコード店に近い雰囲気を感じる人もいます。
また、店名の由来や創業者の音楽・文化への関心もあり、「本屋というよりカルチャーショップ」という印象を持たれるようになりました。
そのため、「昔はジャズ喫茶だったのでは?」という話が広まったと考えられますが、実際にはジャズ喫茶から業態変更したわけではありません。
ヴィレッジヴァンガードが普通の本屋と違う理由
ヴィレッジヴァンガードの最大の特徴は、単純に本を売る場所ではなく、「好きなものを発見する場所」として作られている点です。
例えば、漫画や小説の近くにキャラクターグッズを置いたり、旅行本の横に関連する雑貨を並べたりすることで、偶然の出会いを楽しめる売り場づくりを行っています。
このような自由な商品構成によって、書店でありながら雑貨店、レコード店、カルチャーショップのような独特の存在になりました。
店名の由来となったジャズクラブ「Village Vanguard」
ヴィレッジヴァンガードという名前の元になったニューヨークのVillage Vanguardは、ジャズ史において非常に重要な場所です。
多くのジャズファンに愛される名門ライブハウスであり、その名前には「文化を発信する場所」という意味合いがあります。
ヴィレッジヴァンガードの創業者も、このような文化的な空間への憧れから店名を選んだとされています。
まとめ
ヴィレッジヴァンガードは、元々ジャズ喫茶だったわけではなく、1986年に始まった書店がルーツです。
ただし、店名が有名なジャズクラブに由来していることや、音楽・カルチャーを感じさせる独特の店づくりから、ジャズ喫茶のような印象を持たれることがあります。
本だけでなく雑貨やサブカル商品まで扱う現在のスタイルは、創業時から続く「面白いものを集める」という考え方から生まれた、ヴィレッジヴァンガードならではの魅力と言えるでしょう。


コメント