『ONE PIECE(ワンピース)』のエルバフ編は、長年その存在が語られてきた巨人族の国を舞台とする物語です。原作では第1127話から本格的にエルバフ編へ入り、2026年8月現在も進行中です。一方、ネット上では「エルバフ編はつまらない」「最近のワンピースで一番ひどい」といった厳しい感想も見られます。
しかし、こうした意見だけを見て「エルバフ編そのものの評価が低い」と判断するのは早計です。序盤のブロックで構成された国、いわゆる「レゴのような場所」での展開を退屈に感じた読者がいる一方、ロキ、シャンクスに関係する人物、世界の歴史などが本格的に描かれ始めてから面白くなったという評価もあります。
この記事では、ストーリーの核心に関する重大なネタバレをできるだけ抑えながら、エルバフ編が批判される理由、逆に高く評価されている部分、そしてネット上で評価が極端に見えやすい理由まで整理します。
- ワンピースのエルバフ編とは
- エルバフ編が「ひどい」「つまらない」と言われる主な理由
- ブロックの国を抜けてから面白くなったという見方もできる
- エルバフ編には長年の読者ほど楽しめる要素も多い
- ロビンとサウロのエピソードは評価されやすいポイント
- ロキの登場後は物語の緊張感も大きく変わる
- シャンクス周辺の謎に興味がある人には重要な章
- 世界の歴史や神話に関する情報も魅力
- 「過去最低」という評価は客観的な事実ではない
- SNSでは否定的な感想が目立って見えることもある
- エルバフ編が合いやすい人・合いにくい人
- 単行本でまとめて読むと印象が変わる可能性もある
- まとめ:エルバフ編は「一番ひどい」と断定できる章ではなく、序盤と中盤以降で印象が変わりやすい
ワンピースのエルバフ編とは
エルバフは巨人族が暮らす土地で、『ONE PIECE』では非常に早い段階から存在そのものが語られていました。ウソップにとっても特別な意味を持つ土地であり、長年作品を追ってきた読者ほど「いつか麦わらの一味が訪れる場所」として期待していた舞台です。
公式サイトでは、エルバフ編は原作コミックス111巻・第1127話から始まる現在進行中のストーリーとして分類されています。[参照:ONE PIECE.com これまでのストーリー]
つまりエルバフ編は完結済みの章ではありません。現在進行形の長編を途中まで読んだ感想と、完結後に全体を振り返った評価では印象が変わる可能性がある点には注意が必要です。
エルバフ編が「ひどい」「つまらない」と言われる主な理由
エルバフ編への批判は一つの理由だけで発生しているわけではありません。読者の感想を見ると、序盤のテンポ、ギャグ、キャラクター描写、情報量など複数の要素への不満が混ざっています。
また『ONE PIECE』は非常に長く続いている作品です。そのため「昔のワンピースらしさ」を好む読者と、現在の世界規模のストーリーを好む読者では、同じ展開を見ても評価が大きく変わります。
序盤のブロックの国が長く感じられた
特に意見が分かれやすかったのが、エルバフ編序盤に登場するブロック状の建造物で構成された場所です。アニメ公式サイトでも、第1157話が「ブロックの国の冒険」、第1159話が「箱庭をブッ壊せ 脱出!ブロックの国」と紹介されています。[参照:ONE PIECE.com エルバフ編]
エルバフそのものへの期待が非常に大きかったため、「ようやくエルバフに着いたのに、まず箱庭のような場所を探索するのか」と感じた読者にとっては、序盤が回り道のように映りやすい構成でした。
一方、このパートはエルバフ本編へ入るための導入でもあります。後の展開まで含めればそれほど長い部分ではないため、単行本でまとめて読む場合と週刊連載で一話ずつ追う場合でも体感的な長さはかなり変わります。
ギャグやリアクションが多いと感じる読者もいる
近年の『ONE PIECE』全般に対する批判として、キャラクターの大きなリアクションやギャグ表現が多いという意見があります。エルバフ編についても、物語が大きく動くことを期待していた読者ほど、序盤のコミカルなやり取りを「テンポが悪い」と感じる場合があります。
これは作品の良し悪しというより好みに左右される部分でもあります。『ONE PIECE』はもともとシリアスな事件の途中にもギャグを挟む作品ですが、最終章に入り世界の謎への関心が高まったことで、「早く核心を知りたい」という読者との温度差が以前より生まれやすくなっています。
登場人物と情報量が非常に多い
現在の『ONE PIECE』は麦わらの一味だけの冒険ではなく、世界政府、海賊、革命軍、巨人族など世界各地の人物と出来事が連動する物語になっています。
エルバフ編でも新しい人物や設定が次々と登場します。昔のように「一つの島に到着して、その島の敵を倒す」という比較的単純な冒険を好む読者には、情報量の多さが読みにくさにつながることがあります。
反対に、世界設定や伏線を追うことが好きな読者には、この情報量こそ現在の『ONE PIECE』の面白さです。この違いが評価を大きく二分する理由の一つでしょう。
ブロックの国を抜けてから面白くなったという見方もできる
序盤が合わなかったからといって、その印象だけでエルバフ編全体を評価する必要はありません。ブロックの国を抜けた後は、本格的なエルバフの世界が描かれていきます。
特にロキを中心とした巨人族側の事情が見えてくると、単純な「巨人の島への観光」ではなくなります。さらに、長年の読者にとって重要な人物や世界の歴史につながる情報も物語へ組み込まれていきます。
そのため、「ブロックの国はあまり面白くなかったが、その後は普通に面白い」という感想は十分成立します。エルバフ編は序盤とそれ以降で物語の性質がかなり変わるからです。
エルバフ編には長年の読者ほど楽しめる要素も多い
エルバフは最近突然登場した設定ではありません。巨人族そのものは物語のかなり早い時期から登場しており、特にウソップとの関係から長期間にわたって読者が訪問を待っていた土地です。
そのため、過去のエピソードを覚えているほど「昔の話がここにつながるのか」と感じられる場面があります。エルバフという舞台そのものが、20年以上積み上げられてきた設定の回収地点の一つになっているわけです。
これはエルバフ編の大きな長所です。一方、過去の設定をあまり覚えていない場合は登場人物や固有名詞の多さが負担になり、評価が下がることも考えられます。
ロビンとサウロのエピソードは評価されやすいポイント
エルバフ編には、ロビンとサウロに関係する重要なエピソードも含まれます。公式サイトでもアニメ第1163話は「褒めてほしい ロビンとサウロの再会」と題されています。
このエピソードは、エニエス・ロビー編やオハラの物語を知っている読者・視聴者ほど感情的な意味が大きくなります。実際、レビューサイトでもこの回について感動したという高評価の感想が確認できます。
エルバフ編を単純に「不評な章」と分類しにくい理由の一つが、このように長年積み重ねられた物語への回答となる場面が複数存在することです。
ロキの登場後は物語の緊張感も大きく変わる
エルバフ編で重要な人物の一人が、巨人族の王子ロキです。アニメ公式サイトでも第1160話「雪原の邂逅 呪いの王子ロキ」、第1161話「危険な取引!冥界のロキとルフィ」など、ロキを中心とする展開が紹介されています。
ロキが登場してからはエルバフという国の過去や王族をめぐる問題が物語に絡み始めます。序盤の冒険的・コミカルな雰囲気とは異なり、ストーリーの中心となる謎が徐々に明確になります。
そのため序盤だけ読んで離れた場合と、ロキ周辺まで読んだ場合では、エルバフ編への印象がかなり異なる可能性があります。
シャンクス周辺の謎に興味がある人には重要な章
エルバフ編ではシャンクスに関係する大きな情報も扱われています。アニメ公式サイトの第1168話あらすじでも、フィガーランド・シャムロック聖について重要な事実が明らかになったことが公式に記載されています。[参照:ONE PIECE.com 第1168話]
シャンクスは物語の第1話から登場しているにもかかわらず、長期間にわたり素性に謎が多かった人物です。その周辺へ踏み込んでいくエルバフ編は、作品全体の核心に関心がある読者には非常に重要な位置づけになります。
ここまで来ると、エルバフ編は単独の島の物語というより、最終章全体を進めるためのストーリーという性格が強くなっています。
世界の歴史や神話に関する情報も魅力
エルバフには、この世界に古くから伝わる歴史や神話に関係する要素も存在します。アニメ第1168話の公式タイトルも「太古の歴史 エルバフが語り継ぐ〝神典〟」となっています。
『ONE PIECE』では「空白の100年」「世界政府」「ジョイボーイ」など、作品開始時から現在まで引っ張られている巨大な謎があります。エルバフ編でも、こうした世界そのものの謎を考察する材料が提示されます。
したがって、戦闘そのものより世界観や伏線回収を楽しんでいる読者にとっては、エルバフ編はむしろ注目度の高い章といえます。
「過去最低」という評価は客観的な事実ではない
ネット上で「エルバフ編は歴代最低」「一番ひどい」という表現を見ることがありますが、これは客観的に決められるものではありません。
過去にも魚人島編、パンクハザード編、ドレスローザ編、ワノ国編などは連載中にテンポや展開をめぐって賛否が分かれました。週刊連載では、ストーリーの途中で評価すると伏線を張っている期間が長く感じられることがあります。
特にエルバフ編は現在進行中です。最終的な着地点がまだ提示されていない以上、章全体としての評価を確定させる段階ではありません。
SNSでは否定的な感想が目立って見えることもある
SNSや動画サイトでは、単純な「面白かった」という感想より「ここがおかしい」「過去最低では?」といった強い表現の投稿のほうが反応を集めることがあります。
その結果、検索すると否定的な投稿が連続して表示され、「読者の大半が酷評している」ように感じることがあります。しかし検索結果やおすすめ欄だけから作品全体の読者評価を測定することはできません。
実際、エルバフ編のアニメに対するレビューにも低評価だけでなく、ロビン関連のエピソードなどを高く評価する感想があります。つまり「全員がつまらないと思っている」という状態ではありません。
エルバフ編が合いやすい人・合いにくい人
エルバフ編の評価が分かれる理由を整理すると、読者が『ONE PIECE』のどの部分を楽しみにしているかが大きく関係していることが分かります。
| 楽しみにしている要素 | エルバフ編との相性 |
|---|---|
| 世界の歴史・伏線・考察 | 比較的楽しみやすい |
| シャンクス周辺の謎 | 重要な情報が多い |
| 巨人族・エルバフの世界観 | 楽しみやすい |
| 過去キャラクターとのつながり | 見どころがある |
| テンポの速い戦闘中心の展開 | 部分的に遅く感じる可能性がある |
| 麦わらの一味だけに集中した冒険 | 登場人物・設定の多さが気になる場合がある |
| ギャグが少ないシリアス展開 | 序盤などが合わない可能性がある |
特に「世界の謎を知りたい」という読者と「麦わらの一味のシンプルな冒険が見たい」という読者では、同じエピソードでも評価が逆転しやすいでしょう。
単行本でまとめて読むと印象が変わる可能性もある
週刊漫画では、一つの場面が数週間にまたがるだけでも長く感じます。休載を挟めば、作中では短時間の出来事でも読者側では一か月以上待つことがあります。
これに対して単行本では複数話を連続して読めます。そのため連載中には「なかなか進まない」と感じた部分でも、単行本では数十分で通過でき、印象が変わることがあります。
過去の長編と同じく、エルバフ編についても完結後にまとめて読んだとき評価が変化する可能性があります。現在のネット評価は、あくまで進行中の作品に対するリアルタイムの感想として見るのが適切です。
まとめ:エルバフ編は「一番ひどい」と断定できる章ではなく、序盤と中盤以降で印象が変わりやすい
『ONE PIECE』エルバフ編については、確かに「つまらない」「ひどい」という厳しい感想があります。特に序盤のブロックの国、ギャグやリアクション、情報量の多さ、週刊連載特有のテンポなどは批判されやすいポイントです。
一方で、ブロックの国を抜けてからはロキやエルバフの歴史が物語の中心へ入り、さらにロビンとサウロ、シャンクス周辺の謎、世界の歴史など、長年積み重ねてきた『ONE PIECE』の重要要素が次々と絡んできます。
したがって「序盤のレゴのような場所は面白くなかったが、それ以降は面白い」という評価もまったく不自然ではありません。むしろエルバフ編は、序盤だけを読んだ場合と、その後まで読んだ場合で印象が変わりやすい章と考えられます。
また、公式サイト上でもエルバフ編は2026年8月現在「現在進行中のストーリー」とされています。[参照:ONE PIECE.com] 完結していない以上、「歴代最高」「歴代最低」のどちらについても最終評価を下すにはまだ早く、ネット上の強い意見は一つの感想として捉えるのがよいでしょう。


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