1970～1980年代の絵本には、今でも記憶に残る不思議で不条理なエピソードがいくつかあります。特に、男の子がりんごの皮をむくシーンで、皮がなかなか切れず、気がつけば周り中が皮だらけになっていくという怖いけれども印象的なストーリーがあります。このような絵本を探している方に向けて、どの作家のどの作品が該当するのか、そしてその作品の特徴について解説します。
1970～1980年代の絵本の特徴と雰囲気
1970～1980年代は、絵本の世界でも多くの実験的でユニークな作品が登場した時期です。この時期の絵本では、夢のような非現実的な世界や、時には少し怖い要素が含まれることがありました。こうした要素が、子どもにとっては不安感や不条理な世界を感じさせることがあり、それが後に強い印象として残ることもあります。
絵本では、ファンタジーや非現実的な状況を描くことが一般的ですが、時にはその不安定さや理不尽さが心に残り、怖いと感じることがあります。例えば、りんごの皮がなかなか切れずに周りに広がっていくシーンは、どこか現実離れした不安感を呼び起こします。
りんごの皮の話が登場する絵本の特徴
質問にある「りんごの皮が切れない」シーンは、まさに不条理さを感じさせるエピソードです。おやつとしてりんごをむいている男の子が、皮を切るのに苦労し、最後には周り一面が皮だらけになってしまうという描写には、子ども心に恐怖感を与えるとともに、現実と夢の境界が曖昧になる感覚を与えます。
このような不条理なシーンは、絵本の中でも特に印象に残りやすいものです。子どもが怖いと感じる部分があることで、その本を再度読みたくなるといった心理的な作用もあります。絵本のテイストとしては、五味太郎や加古里子（加古隆）などが描くシンプルでありながらも深いテーマがある作品が、まさにこの時期の特徴を反映しています。
五味太郎や加古里子の絵本に見られる不条理なシーン
五味太郎や加古里子の作品は、どちらもシンプルでありながら心に残る絵本を数多く生み出しました。五味太郎の絵本は、視覚的なインパクトが強く、時には不条理や奇妙な状況が描かれ、子どもにとって「怖さ」を感じさせることがあります。
加古里子の絵本も、繊細で温かみがありつつも、時には謎めいたシーンがあり、心に残るものがあります。両作家の作品は、絵本における「不安感」を巧みに表現し、子どもたちに新しい視点を提供しています。
絵本探しの手がかり: りんごの皮のシーンを思い出す
記憶の中にある「りんごの皮が広がるシーン」に関して、具体的な本を特定することは難しいですが、このシーンに近い雰囲気を持った絵本を探し出すことはできます。五味太郎や加古里子の作品には、不条理な状況や非現実的な要素を含むものが多いため、これらの作家の作品を再度確認してみると良いでしょう。
また、絵本を探す際には、図書館や書店でスタッフに質問することも効果的です。具体的なシーンや作家の特徴を伝えれば、同じ時期に出版された絵本の中から該当する本を見つけやすくなります。
まとめ: 絵本における不条理なシーンの魅力
1970～1980年代の絵本には、不条理なシーンや幻想的な要素が多く見られ、それが印象に残りやすい特徴です。特に五味太郎や加古里子の絵本には、子どもにとって怖いけれども忘れられない場面が描かれています。
「りんごの皮が広がっていく」シーンが登場する絵本については、同じ時期の作品を再度調べ、作家や絵本のテイストに近いものを見つけることができるでしょう。不条理やファンタジーの要素を通して、子どもに深い印象を与える絵本は、今もなお多くの読者に愛されています。
コメント