「十二国記」は、壮大な世界観と深いストーリーが魅力のファンタジー小説です。シリーズ全体の魅力に触れたいと考えたとき、どの巻から読むべきか迷ってしまうこともあります。この記事では、シリーズをどの順番で読むべきか、また、最初に読むべき作品について解説します。
1. 「月の影 星の海」を最初に読むべきか
「月の影 星の海」は「十二国記」の第一巻であり、シリーズ全体の導入として非常に重要な役割を果たしています。ここでは主人公の陽子が異世界に召喚されるところから物語が始まります。この巻はシリーズの世界観を理解するための基本となるため、最初に読むのが最も適切です。
しかし、全体のストーリーに大きな伏線があり、後に明かされる真実が多いため、単体で完結するわけではなく、続きの巻を読むことで真価を発揮します。そのため、この巻一冊だけで面白さを完全に感じることは難しいかもしれませんが、シリーズ全体に対する期待感を持つためには最適です。
2. 別の順番を試すことのメリット
「十二国記」のシリーズは、作品ごとに登場するキャラクターや視点が異なります。ある読者は「月の影 星の海」以外の巻から読み始めることで、別の視点から物語に入り、深く引き込まれる場合もあります。
例えば、シリーズ中で特に人気の高い「風の万里 黎明の空」や「華胥の夢」など、物語の進行に重要な役割を果たす巻もあります。これらを先に読んでしまうことで、後に登場するキャラクターや設定に対する理解が深まることもあります。しかし、順番を変更しても、最終的にはシリーズを通して読むことで完全にストーリーを把握できます。
3. シリーズの全体像を把握するためには順番通りの読書がオススメ
シリーズの大きな魅力の一つは、登場人物たちの成長や物語の進行にあります。そのため、順番通りに読むことをオススメします。順番通りに読んでいくことで、登場人物の背景や心情の変化、物語の展開をより深く理解することができます。
特に「月の影 星の海」から始まり、続けて「風の万里 黎明の空」、「華胥の夢」などを読むことで、物語の中で描かれる異世界の制度や文化についても理解が深まります。最初に読むことで物語の中での重要な要素や象徴的な部分をしっかり把握できるので、最も満足感を得やすい方法です。
4. 電子書籍が無いのは残念ですが、他の選択肢は
「十二国記」シリーズは残念ながら電子書籍が全巻配信されていません。しかし、紙の本として手に入れることができるので、書店やオンラインショップで購入するのも一つの方法です。
また、シリーズのファンやコミュニティでは、シリーズを集めて読み返す楽しみがあるため、紙の本で手に入れることもおすすめです。お金がかかる場合でも、図書館での貸し出しや中古本を利用する方法もあります。
まとめ
「十二国記」をどの順番で読むかは、最初に何を重視するかによって変わりますが、まずは「月の影 星の海」から始めることをおすすめします。この巻がシリーズの全体像やテーマを理解するための基盤となり、その後に続く巻をより楽しめることでしょう。また、順番を変えて読むことも可能ですが、物語の進行や登場人物の成長を追いかけるためには順番通りに読んだ方が最も楽しめます。


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