読書中に使う「紐栞(スピン)」の先端がほつれてくる、また本棚で前後2列に並べたときに後列の本が出しにくい――そのようなお悩みに対して、正しい処理方法と収納の工夫を分かりやすくご紹介します。
紐栞の先端を結ぶのは“正しいやり方”?
紐栞の先端がほつれるのを防ぐために〈結び目を作る〉または〈端を処理する〉という方法は、実用的かつ一般的に行われています。例えば、手製本・栞作りの関連記事では「紐やリボンの端を結んで、軽くボンドを塗って固定する」という処理が紹介されています。([参照](https://note.com/altariel11/n/n7f87fb8df5bf))
したがって、「紐の先端を結んでおく」のは間違ったやり方ではなく、むしろほつれや抜け落ちを防ぐ丁寧なケアと言えます。ただし、次のポイントを押さえておくとより安心です。
- 結び目が大きくなりすぎると本の使用時に引っ掛かる
- 紐が滑りやすい素材の場合、結び目だけでは不十分なことも
- 端に少量の透明ボンドを塗布し、ほつれ止め液を併用するのも有効
本棚“前後2列収納”時に後列を少しだけ出す工夫
本棚を奥と手前の2列に並べると、後列の本が取り出しづらいという悩みがよくあります。ここでは後列本が“チョロっと”出しやすくするための工夫をいくつかご紹介します。
具体例として、多くの読書愛好家が実践している方法があります:例えば「手前列の本の背を少し(数ミリ)ずらして配置」したり、「後列の本に背ラベルとは別に目印となる透明クリップを付ける」という方法です。
- 手前列の本を少し前方に出す:たとえば前列を約1–2cm前に位置させることで、手前列を少し傾けた状態にして、後列の本の背だけが見えるようにする。
- 後列の本の背に“出し口”を作る:透明ブックバンドやクリップを背表紙の上部に付けておくと、指を掛けやすくなります。
- 本棚の奥行きを活かす:棚板の奥行きが十分ある場合、後列本の下に薄板(例:5 mm厚)を敷き、前列を若干浮かせて、後列が指掛かりしやすいようにする。
実際に使いやすくするための素材&配置のポイント
使いやすさをさらに高めるためには、次のような素材・配置上の工夫も効果的です。
- 栞紐の素材選び:綿/刺繍糸/ナイロン紐など滑りにくく、かつ結び目を作りやすい素材を選ぶと抜け落ち・ほつれのリスクが減ります。
- 本棚の列分けとラベリング:前列を今読んでいる本・読みかけ本、後列をストック本として明確に棚を分けておくと、後列からの出し入れ頻度が下がり、自然と“チョロ出し”がせずに済む場合もあります。
- 動線を作る配置:縦収納だけでなく、本を半分横置き+縦置き併用することで、後列本を横に“抜け”るスペースを確保できます。
まとめ
まとめると、①「紐栞の先端を結ぶ」という処理は適切なケア方法であり、ほつれや抜け防止に役立ちます。②「本棚を前後2列に並べて後列が出しにくい」という悩みには、前列を少し前に出す・後列に指掛かり用クリップを付ける・棚の奥行きを活かすなどの工夫が有効です。
どちらも“ちょっとした手間”で使いやすさがぐっと向上しますので、ぜひ自分の読書環境に合わせて取り入れてみてください。


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