プロット作成法：主人公の不在から世界を救うストーリー構築法

小説のプロットを作成する際、どうしても行き詰まることがあります。そんな時、主人公がいなかった場合の「バッドエンドの世界線」を作り、そこから物語を立ち上げていく方法は、非常に効果的な手法です。今回はそのプロット作成法を詳しく解説し、似た方法を紹介します。

バッドエンドの世界線から始めるプロット作成法

まず、この方法では、主人公がいなかった場合に起こり得る「バッドエンドの世界線」を構築します。その後、その世界を改善するために主人公が登場し、物語が動き出すという形でプロットを展開します。具体的には、ヒロインや仲間が死んでしまうことによる出来事や、重要なイベントの発生しない未来を作り出します。

プロットの作成例

例えば、ヒロインが魔物に襲われて死亡し、聖女の覚醒イベントが起こらなくなる、仲間Aが四天王の討伐に失敗して死亡し、エルフと人間の交流が途絶えて聖剣を手に入れられない、などの「何もかもがうまくいかない世界」を作り出します。そして、主人公が登場して、これらの問題を解決していくという流れになります。この手法は、物語に無理なく進行させるための強力な方法です。

このプロット手法の正式名称

質問者が求めるプロット作成法の正式名称については、特に広く知られた名称は存在しませんが、この手法は「逆算プロット」や「世界改変型プロット」などと呼ばれることがあります。物語の終わりを先に決め、その中で主人公がどのようにして世界を救っていくかを考える方法です。

プロット作成の際の注意点

この手法を使う際の注意点は、世界線に矛盾がないように設定することです。物語の途中で「何故、これがうまくいかなかったのか？」という理由を明確にし、主人公の行動によってその理由が解消される過程をしっかりと描写することが重要です。また、主人公が「弱く見えるが実は強い」といった展開がある場合、読者が納得する理由付けが必要になります。

似たようなプロット作成法

このプロット作成法に近い方法としては、「キャラクター主導のストーリー設計」や「因果律を重視したプロット作成」があります。物語の中での因果関係をしっかりと構築し、キャラクターの行動が結果として大きな変化をもたらすようなストーリーラインがこの手法に近いものです。

まとめ

「バッドエンドの世界線」を先に作り、そこから主人公の登場で物語を進展させていくプロット作成法は、物語に深みを与える非常に効果的な方法です。設定に矛盾がないように注意しながら、この手法を活用して、読者に感動的な物語を届けましょう。