漫画の賞に応募するのは、必ずしも「プロの漫画家を目指す人」だけに限られるものではありません。実際には、趣味として描いている人や、自分の作品を誰かに見てもらいたいという気持ちから応募する人も少なくありません。ここでは、漫画賞に「記念応募」する意味や注意点について解説します。
漫画賞は誰でも応募できるのか
ほとんどの漫画賞は、応募資格に年齢や職業などの制限を設けていません。「漫画家志望者のみ」という条件は基本的に存在せず、プロ志向がなくても応募できます。出版社や編集部としても、多様な才能に触れることは歓迎されるため、気軽に応募して構いません。
例えば小学館や講談社などの新人賞も、学生や社会人の応募者が多く、プロ志望でなくても応募が受け付けられています。
記念応募のメリット
「記念受験」ならぬ「記念応募」には、作品を形に残し、自分の区切りや達成感を得られるというメリットがあります。完成作品を外部に出すことで、自己満足にとどまらず客観的な評価を受けられる機会にもなります。
また、応募の過程を通じて締め切りやページ数の規定を意識するため、趣味で描く以上に作品制作に真剣に向き合う経験となるのも大きな利点です。
注意点と心構え
一方で、応募にはいくつかの注意点もあります。選考ではプロ志望者も多数参加しており、記念応募の場合は賞を取ることよりも「応募すること自体」を目的とした方が健全です。
また、応募規定(サイズ・ページ数・データ形式など)は厳格に決められているので、趣味でも必ずルールを守ることが大切です。規定を守らないと選考対象外となってしまいます。
記念応募から広がる可能性
仮に受賞に至らなかったとしても、編集者の目にとまり声がかかるケースも存在します。プロ志望ではなくても、思わぬ縁が広がることもあるでしょう。また、読者として漫画を楽しむだけでなく、作り手としての立場を体験すること自体が貴重な経験です。
さらに、近年は出版社の公式サイトやWeb漫画賞など、応募ハードルの低い企画も増えており、趣味で漫画を描く人でも参加しやすくなっています。
まとめ
漫画の賞は、プロ志望者だけのものではなく、誰でも応募可能です。記念応募として送ることは、自分の創作活動の一区切りとして大きな意義があります。たとえ受賞を目指していなくても、作品を完成させ応募した経験は必ず今後の創作や人生にプラスになるでしょう。
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