おすすめホラー小説とその選び方 – 『ぼぎわんが、来る』『殺戮にいたる病』他

ホラー小説に挑戦しようと考えている方に向けて、いくつかのおすすめ作品と、それぞれの読みやすさを解説します。『ぼぎわんが、来る』『近畿地方のある場所について』『殺戮にいたる病』の三作品の特徴と、さらにその系統でおすすめのホラー小説もご紹介します。

『ぼぎわんが、来る』の特徴と読みやすさ

『ぼぎわんが、来る』は、岡本綺堂のホラー小説を現代風にアレンジした作品です。物語の進行がスリリングで、次第に明らかになる恐怖に引き込まれます。この小説は、登場人物の心理描写が丁寧で、物語が進むにつれて感情移入もしやすく、ホラー初心者にも読みやすい部類に入るでしょう。

また、舞台となる場所や出来事がリアルであるため、恐怖感が自然に感じられる点が特徴です。

『殺戮にいたる病』は、王道のサイコスリラーに近いホラー作品で、スリルとサスペンスが絶妙に絡み合っています。物語のテンポは速く、事件が次々に展開するため、ストーリーが進むにつれてどんどん引き込まれていきます。

ただし、テーマが重めであるため、ホラーに強い抵抗がない方に向いているかもしれません。それでも全体的にはわかりやすいプロットとしっかりした構成であり、ホラー初心者でも読み進めやすいでしょう。

『近畿地方のある場所について』は、舞台となる場所の雰囲気や、登場人物同士の絡みが特徴的なホラー小説です。比較的静かな恐怖が続き、ラストにかけて徐々に恐怖が積み重なっていきます。

この作品は、暗く陰湿な雰囲気が好きな人におすすめですが、少しじっくり読み進めるタイプのホラーです。最初はやや落ち着いているので、ホラー初心者にはちょっとした余裕を持ちながら読めるかもしれません。

ホラー小説を読む際におすすめの作品として、次のいくつかの本を挙げます。

『屍人荘の殺人』今村昌弘 – 推理とホラーが融合した作品で、テンポよく進み、初心者でも楽しく読めます。
『十角館の殺人』綾辻行人 – サスペンスと恐怖が見事に絡み合った作品です。少し考えながら読まなければならない部分もありますが、ホラー初心者でも挑戦しやすいです。
『心霊探偵八雲』神永学 – ミステリーとホラーが絶妙に融合したシリーズです。スリル満点のストーリーで、怖いけど楽しめます。