本を手に取った際、書籍の発行日や刷り回数に注目することがあります。特に「初版第一刷発行」と「第十三刷発行」などの表記があると、混乱することもあります。この違いを理解することは、書籍の出版履歴を正しく知るために重要です。この記事では、「初版」と「刷り」の違いについて詳しく解説します。
「初版」とは?
「初版」とは、その本が初めて出版された際の最初の版を指します。出版された本の中で、最初に発行されたものが「初版」であり、その後に発行される版(刷り)は「第〇刷」と記載されます。つまり、「初版」はその本が市場に初めて登場したタイミングを意味します。
例えば、「2008年8月31日 初版第一刷発行」と書かれている場合、その本が最初に出版された日が2008年8月31日であり、最初の刷り(印刷された本)が発行されたことを示します。
「刷り」とは?
「刷り」とは、初版が出版された後に、新たに印刷された本を指します。初版の本が売れたり、需要があったりすると、出版社は追加で本を印刷し、「第〇刷」として発行します。
例えば、「2010年6月16日 第十三刷発行」と記載されている場合、その本はすでに13回目の印刷を経て、改めて市場に供給されていることを意味します。このように、刷り回数が増えることで、その本の需要や人気がわかります。
初版と刷りが異なる場合の解釈
質問にあるように、ある本に「初版第一刷発行」と書かれている一方で、別の本に「第十三刷発行」と記載されている場合、それぞれが意味するところは異なります。「初版第一刷発行」はその本が初めて発行されたことを示し、次に「第十三刷発行」の本は初版から13回目の印刷が行われたことを意味しています。
両者とも初版であることに変わりはありません。ただし、「第十三刷発行」の本は、初版から何度も再印刷が行われた結果、現在まで残っているということです。
「初版」と「刷り」の書き方について
初版かどうかを判断するためには、発行日や刷り回数が記載されている部分をよく確認しましょう。初版と記載されている場合、それが初めて出版された版であり、その後に「第〇刷発行」と記載されていれば、それは再版や追加の印刷が行われたことを示します。
一方で、「初版第一刷発行」のように書かれている本は、初めて発行された版がそのまま印刷されたことを示しています。このような書き方がされている場合、その本は「初版」であると判断できます。
まとめ
本の発行日や刷り回数に関する記載は、出版の歴史を理解するための重要な情報です。「初版第一刷発行」と「第〇刷発行」という記載があっても、どちらも初版と見なすことができます。ただし、刷り回数が増えることで、その本の人気や需要が示されることになります。どちらの書き方がされていても、基本的には初版と考えて問題ありません。
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