大学生活が始まり、図書室に足を運ぶ機会が増えた今、読書を通じて法律への興味を深めるのはとても良いスタートです。法律の勉強は難解な印象を持たれがちですが、読みやすく、かつ本質的な理解を促してくれる本も多くあります。この記事では、法律を学ぶ大学1回生に向けた、読書が苦手でも取り組みやすいおすすめの法律書を紹介します。
法律の考え方をやさしく学べる入門書
『14歳からの法律入門』(伊藤真 著)
中高生にも理解できるように書かれている本書は、法律の基本的な考え方をやさしく解説しています。法とは何か、なぜ必要なのかといった根本的な問いに丁寧に答えてくれるので、法律初心者の方にもおすすめです。
『リーガル・マインド入門』(木山泰嗣 著)
法律学の勉強で重要となる「リーガル・マインド(法的思考)」を、具体的な事例とともにわかりやすく解説しています。法律に関するニュースを見た時の理解力も格段にアップする一冊です。
法律を面白く学べる読み物系書籍
『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(北尾トロ 著)
実際の裁判傍聴の様子をユーモアたっぷりに描いたノンフィクション。法律の現場がリアルに感じられ、「法廷ってこんな感じなんだ!」と親しみが湧くことでしょう。
『マンガでわかる民法入門』(田中嗣久 監修)
文字が苦手な人でもスムーズに読み進められる漫画形式の法律書。民法の基礎がストーリー仕立てで理解できます。
大学生なら知っておきたい法律の現実
『憲法主義』(芦部信喜・小林節 著)
やや硬めの内容ですが、日本国憲法の根幹をなす考え方に触れられます。法学部生として、憲法に対する理解を深めたい方には必読の一冊。
『法とは何か』(井上達夫 著)
法律を単なるルールの集まりとして捉えるのではなく、正義・道徳・自由といった哲学的な視点から考える導入書。少しチャレンジングですが、読み応えがあります。
図書館での本の選び方と行動のコツ
最初から難解な六法全書や専門書に手を出す必要はありません。気になったキーワード(「裁判」「憲法」「契約」「少年法」など)で検索し、ページをめくって面白そうなところから読むのがおすすめです。
また、司書さんに「法律を学び始めた学生向けの読みやすい本を教えてください」と相談してみるのも良い方法です。図書室には知識の宝庫がたくさん眠っています。
まとめ:まずは興味を持てる本から
法律を勉強する上で、まず「おもしろい」と感じられることが継続の第一歩です。堅苦しさを取り除いた読みやすい本から入ることで、学問としての法学に対する関心を高め、将来的に判例や条文の理解にもつながります。
今回紹介した本の中から1冊でも「これなら読めそう」と思える本に出会えたなら、それが第一歩です。あなたの法律の世界への旅が実りあるものになるよう、心より応援しています。
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